効果的なマーケティングを行うためには、様々な下準備が重要になります。アンケート調査やインタビュー調査などのヒヤリング＆リサーチは、その下準備においてとても重要です。こちらでは、リサーチによって得られるニーズやウォンツ、そしてマーケティングにおいて欠かせないシーズについてご説明したいと思います。

ニーズ

ニーズというのは、ユーザーが満たされない状態にあり、そこで求めている必要性のことです。私たちが何かサービスや商品を求めるとき、そこには必ず「必要性」つまりは「ニーズ」が存在しています。例えば、喉が渇いたなら、飲み物が欲しいと思いますし、お腹がすいたら食べ物が欲しいと思います。この必要性がニーズなのです。そして、そんなユーザーの必要性を重視して行われる商品開発は「ニーズ志向」と呼ばれています。

シーズ

ニーズがユーザー側の言葉であるのに対し、シーズは企業側の言葉になります。ビジネスの種とも呼ばれ、企業の持つ技術やノウハウ、企画、設備のことを指します。そして、そのような企業による技術やアイデアを重視した商品開発を「シーズ志向」といいます。例えば、企業の持つ技術力やアイデアから、類似する商品のない世界初の商品を生み出したのなら、それはシーズ志向による商品となります。新しい商品を開発するにも、新しいニーズを生み出すにも、シーズは欠かせない要素です。

ウォンツ

ウォンツは、ニーズともよく混同されているのですが、ニーズよりももっと具体的に商品やサービスを求める欲求を意味しています。上記にもあるように、「喉が渇いた」→「飲み物が欲しい」（飲み物なら何でもいい）はニーズですが「喉が渇いた」→「○○のお茶が欲しい」（○○のお茶がいい）になるとウォンツになるのです。

また、ウォンツは特に必要としていなくても欲しいと思う欲望のことでもあります。お腹がすいているわけではないけれど、「○○のイタリア料理が食べたい」と思ったり、今必要ではないけれど、「ブランド物の財布が欲しい」と思ったりしたのなら、そこにはウォンツが存在しています。ニーズやウォンツ、そしてシーズを活用して、効果的なマーケティング戦略を目指しましょう。