消費者セグメンテーションの方法
例:デザインに関する分析
デザインの好みでユーザーをグルーピングするため、数量化Ⅲ類、クラスター分析を行った。
ステップ1:数量化Ⅲ類によるデザイン『軸』の抽出
好みのデザインのイメージキーワードについて、2つの軸が抽出された。
第1軸は、「重厚」⇔「軽薄」分別軸。「力強い」「重厚な」などのワードで代表される重厚なデザインへの好みと、「ポップ」「キュート」などのワードで代表される軽薄、軽快なデザインへの好みに分けられる。
第2軸は、「不易」⇔「流行」分別軸。「伝統的」「オーソドックス」などのワードで代表される 保守的で普遍的なデザインへの好みと、「斬新」「ポップ」「セクシー」などのワードで代表される新しく革新的なデザインへの好みに分けられる。
ステップ2:性別・年代による好みのデザイン特徴
抽出された2軸のマップ上に、回答者の性・年代の重心をマッピングすると、下表の通りとなった。
・10代後半から40代にかけての変化をみると、若い世代は「流行」「軽薄」なデザインを好み、年代が上がるとともに「不易」「重厚」へと移行している。
・男性は「重厚」「不易」、女性は「軽薄」「流行」よりに位置づけられる。
ステップ3:デザインの好みによるクラスター作成
回答者の数量化3類によるサンプルスコアをもとにサンプル階層クラスターを作成した。
最大のクラスターG1は全体の36%を占め、最小のクラスターG5は2%である。
カテゴリスコアによる2次元マップ上に5クラスターをマッピングした。各グループの特徴は下記の通りである。
G1:ハイセンス系:主に「シンプル」「洗練された」「上品」などのワードで表されるデザインを好む。流行⇔不易、重厚⇔軽薄いずれにも偏らない最大のクラスター。
G2:オーソドックス系: 「落ち着いた」 「ナチュラル」「オーソドックス」などのワードで表される、保守的でオーソドックスなデザインを好むクラスター。
G3:カジュアル系: 「ポップ」 「キュート」「かわいい」などのワードで表される軽快でカジュアルなデザインを好むクラスター。
G4:クール系: 「先進的」 「都会的」「クール」「シンプル」などのワードで表されるスマートで新しさ感のあるデザインを好むクラスター。
G5:ハード系:「力強い」「質感のある」などのワードで表されるデザインを好む。クラスター規模はもっとも小さい。
◆概算価格表
解析費用は概算下表の通りです。ただし、分析テーマや調査内容等により異なりますので、案件ごとご相談ください。
解析データ処理費 | |
数量化Ⅰ~Ⅲ類 | 10~20万円 |
クラスター分析 | |
コレスポンデンス分析 | |
重回帰分析 | |
PSM分析 |
10万円 |
一対比較法 | |
レポート作成 | |
A4 ~20ページ | 15万円 |
A4 ~40ページ | 30万円 |
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